リオ市=「舟を頼んだ男が銃を捨てた」=マリエレ市議ら殺害の武器か

昨年3月に殺害された故マリエレ・フランコ市議(Renan Olaz/Câmara Municipal do Rio)

 昨年3月14日にリオ市議のマリエレ・フランコ氏とその運転手が殺害された件で、犯罪者らが使った武器が海に捨てられた可能性があり、警察が海軍に協力を要請したと、3日付現地紙サイトが報じた。
 武器が海中に捨てられた可能性があるのは、事件から丸1年を経た3月14日。リオ市西部ケブラ・マル区の漁師が匿名で、チジュッカス島付近で釣りをしたいと言われて舟を出したが、「依頼主がかなり重い段ボール箱やトランクなどを持ち込み、沖に出た時点で複数の火器を海に捨てた」と証言したという。
 3月22日にG1が取材したところ、証言者の仲間の漁師達も、依頼主がダンボール箱などを持ち込んだ場面や、その後に市警が現場を捜索したのを見たという。
 火器廃棄に先立つ3月12日には、ルーメ作戦の名の下で、実行犯とされる退役軍警のロニイ・レッサ容疑者と車を運転していたとされる元軍警のエウシオ・ヴィエイラ・デ・ケイロス容疑者が逮捕されている。
 市警によると、3月14日に捨てられたのは、レッサ容疑者が銃組み立て用に使っていたペシンシャ区のアパートから持ち出された品で、持ち出したのはマルシオ・モンタヴァノ容疑者(通称マルシオ・ゴールド)だという。市警は同日、この家屋を探し当てたが、組み立て用の机以外は、もぬけの殻だったという。
 警察によると、火器搬出は、レッサ容疑者の妻(エライネ)やその兄弟(ブルーノ)、ジョジナウドと呼ばれる男性の3人も手伝っており、廊下には、小銃117丁が押収されたメイエル区の家にあったのと同様のダンボール箱が落ちていたという。
 60レアルで舟を出した漁師は、チジュッカス島の近くで、男性が小銃6丁とトランクを海に投げ込んだのを見た。ダンボール箱から出した黄色や青の小箱も捨てた後、岸に戻るよう依頼した男性は、300レアルを払い、タクシーで立ち去ったという。男性は30~35歳で肌の色は明るい褐色、痩せ型で両腕に刺青をしていたという。
 海軍は3月末にも数日間、沖合いの捜索を行っているが、市警担当者は3日に海軍を訪れ、再度の協力を要請。潮の流れや使える機材などの検討も行ったという。