ラグビーU20=初戦でいきなり日伯対決=トロフィー優勝目指す日本勢=9月W杯に向け勢いつくか?

激しくぶつかりあう選手ら(公益財団法人日本ラグビーフットボール協会提供)

 初戦から日伯対決――ラグビー20歳以下の世界最高峰の大会「ワールドラグビーU20チャンピオンシップ(以下U20CS)」の下位大会「ワールドラグビーU20トロフィー(以下U20トロフィー)」が、9日(現地時間)からサンパウロ州サンジョゼ・ドス・カンポス市のマルチンス・ペレイラ競技場(Rua Ana Gonçalves da Cunha, 340, Jardim Paulista, São José dos Campos)で開催される。日本代表は同日午後2時からの初戦で、ブラジル代表と対戦する。

 U20CS(12カ国参加)と、U20トロフィー(8カ国)の両大会は毎年開催され、前者の最下位国と、後者の優勝国が交代する。日本は昨年U20CSで最下位となり降格。今大会で優勝、昇格復帰を狙う。
 U20トロフィーは2グループに分けられ、総当たり戦により各グループの順位を決定。その後、もう一方のグループの同位国と対戦し、全参加国の順位を決める。
 グループAは日本、ブラジル、ウルグアイ、ケニア、Bはカナダ、トンガ、香港、ポルトガル。日本は初戦がブラジル、2戦は13日午後2時からウルグアイ、3戦は17日午後5時からケニアと対戦予定。全参加国の順位を決める最終戦は、21日に行われる。
 U20のランキングは存在しないが、世界ランキング(7月1日時点)では日本が今大会参加国最高位の11位。後に13位トンガ、19位ウルグアイと続く。ブラジルは26位。
 日本は体格差の不利を補うため、空いたスペースにボールを運ぶ戦術で挑む。強みはスクラムで、相手との駆け引きや繊細な技術で押し勝つ方針だという。
 案内に来社したブラジル三菱商事会社の堂原壌治さんによれば、20歳以下の大会では、個々の体や技術が未完成で、体の大きい外国人選手の方が有利だという。そのため、攻守ともに組織を意識して戦うことが勝利の鍵となるそう。
 日本の注目選手については、大学生の選手が多い中、国内リーグで活躍する福井翔大選手(ナンバーエイト)、日下太平選手(センター)らがチームを牽引すると予想される。また高校生ながら選出された奥井章仁選手(フランカー、ナンバーエイト)、松本光貴選手(ロック)に期待を寄せる。
 一方、ブラジルは世界ランキング26位と格下ながらも、近年実力を高めてきているそう。
 9月20日からは日本で、世界が注目するラグビーW杯が開催される。そこに向けてU20大会でいい結果を出し、日本ラグビー界に勢いをつけてほしいところだ。