東西南北

先週末からサンパウロ市を寒波が襲っている(Roberto Parizoti)

 サンパウロ市は先週末から強い寒波に襲われており、5日から6日未明にかけての冷え込みが、市内東部イタケーラ区での路上生活者の凍死に繋がった可能性がある。6日朝、CPTMドン・ボスコ駅近くで発見された男は、僅か1枚の毛布をかぶっていただけだった。5日朝も市西部バーラ・フンダ駅と市中央部カニンデで路上生活者の男性が亡くなっているのが発見された。2人共、夜の寒さと濡れたことによる凍死の可能性が疑われている。
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 ブラジル中銀が毎週月曜に発表する、経済指標予測フォーカスが8日の朝、発表され、今年のGDP成長率予測は19週連続で下方修正され、0・82%となった。フォーカスの値は、中銀が100を超す金融機関に対して行った聞き取り調査の結果だ。中銀は独自の予想も3カ月毎に発表している。6月末に出された中銀の独自予測での今年のGDP成長率は0・8%だった。やっと下半期に入ったばかりだというのに、どこまで下がるのか、底が見えない。
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 セレソンの12年ぶり南米制覇で幕を閉じたコパ・アメリカの表彰式にボルソナロ大統領が姿を現し、6万9千超の大観衆はブーイングと拍手の入り混じった反応を示した。また、メダル授与の際、ディフェンダーのマルキーニョスが大統領と握手せずに素通りしたように見える映像が拡散され、「わざと握手を拒否したのでは?」との質問が飛んだが、本人は「そんな事はない。ちゃんと握手した。大統領は国の代表。こうした場に列席するのはどこの国でも普通の事。何の問題もない」と語った。大統領もツイッターで、握手している映像を投稿した。