《サンパウロ州》一家3人が一酸化炭素中毒死?=暖をとろうとBBQ器具に火

 サンパウロ市に隣接するグアルーリョス市で10日の午前0時、家屋の中で、父、母、2歳の男の子の一家3人が死亡しているのが見つかった。同日付現地各サイトが報じている。 
 3人の遺体が見つかった部屋からは、シュラスコ(バーベキュー)を行うための器具(シュラスケイラ、持ち運び可能で、部屋添え付けではない)も発見された。
 警察によると、一家が住んでいたのは賃貸住宅で、1カ月ほど前に転居してきたという。
 家主は、7日以降、明かりがついているのに、家に鍵がかかったままなのを不審に思い、9日の夜、警察に通報した。気になった家主は、警察が到着する前に予備の鍵で入ってみており、3人が倒れているのを発見したという。父親のウリデス・リマ・モレイラさんは息子のブレノ・ピニェイロ・モレイラ君(2)を抱きかかえるようにして、2人でベッドの上に倒れており、母親のジウマラ・ピニェイロ・デ・ジェズスさんはベッドの脇に倒れていた。移動式救急医療サービス(Samu、救急車)が呼ばれたが、3人は既に死亡していた。
 現場にあった、火がついた炭の入ったシュラスケイラが特に警察の注意をひいた。死体には暴行を受けた後も、部屋に誰かが入った形跡もなかったため、警察は、暖をとろうとしてシュラスケイラに火をつけたが、部屋の換気が悪く、炭が不完全燃焼を起こし、一酸化炭素中毒にかかったと考えている。
 事件はグアルーリョス市第7地区警察署が担当し、遺体はグアルーリョス市の法医学研究所に運ばれた。