県連日本祭り=「食の広場」改善に賞讃=初めての着物着付け展示も

酒本さん、川崎さん

 県連日本祭りに来場した酒本恵三さんは「今年は列に並ばずに食べられて良かった。並んでもすぐに係りの人が注文を取りにくる。座るところも多いし、だいぶ改善された」と評価した。友人の河崎久徳(ひさのり)さんも「去年、一昨年の食の広場は列がとにかく酷かったけど、その点、すごく良くなったと感じた。毎年新しい郷土食に挑戦するのが楽しみ。今年は長崎のチャンポン食べたけど、味も合格点だね」と語った。
 北海道協会は例年通り焼きニシン、生チョコ、黒ごまパンなど多種類を用意。うち、イカ焼きは土曜日の午後2時頃には売り切れに。急きょ翌日分を持って来て売るほど売れ行きが良かった。

大矢さん

 同協会を手伝う大矢繁和さんは、「ボーイスカウトが手伝ってくれて、すごく助かっている。ブースの中で働いている人の7割ぐらいがそう。前は会館の利用者というだけだったが、平野オストン副会長の方針で、今年からボーイスカウト会長が北海道協会の副会長にもなってもらって、両団体の団結を強めた。どこの県人会も助っ人の青年集めには苦労している。その試みの一つです」と語った。たしかにボーイスカウトは若者ばかりであり、それと連携することは助っ人を集める有望な方法かもしれない。

丹治知佐子さん(左)

 「Tanji Kimonos」という名称で着付けを指導している丹治知佐子さんは、今回初めて県連日本祭りの展示に加わった。
 会場には、七五三の着物、結婚式のときの花嫁、花婿、母親、父親などの着物10枚が展示され、「どんなときにどれを着るのか、どんな風に着付けるのか」などを丁寧に説明するのを、非日系人などが珍しそうに覗いていた。
 丹治さんは「着付け教室をあちこちで開いていきたい。ポ語での質問にも積極的に答えていきたい」と語り、フェイスブク(tanji.kimonos)やツイッター(tanji_kimonos)のアカウントを書いたチラシを配っていた。