トメアスー移住地=90周年記念式典の準備着々=会館改修や鳥居建設事業進む

案内で来社した林建佑さん

 1929年9月22日に43家族189人の第一回移民が到着し、今年で入植90周年を迎えたトメアスー移住地。同地ではトメアスーアマゾン日本人移住90周年記念委員会(柴田一宇シルビオ祭典実行委員長)が9月12、13両日に、「トメアスー日本人移住90周年記念式典」を開催する。
 同式典の案内に来社した、トメアスー文化農業振興協会(ACTA、柴田一宇(かずひろ)シルビオ会長)の日本語学校兼渉外担当、林建佑理事は「90周年の記念事業も目白押し。準備は着々と進んでいますよ」と語る。
 12日には、午前10時からトメアスー本願寺で慰霊祭が開始。午後2時からはACTAパティオで物産展開会式が開催される。午後7時からはACTAサロンで前夜祭の音楽ショーが行われ、コロニア歌手の谷川セルジオさんによるトメアスー90周年を祝うショー等が披露される。
 13日には、午前10時からACTAサロンで公式式典が開催。その後、午後1時からACTA体育館でカクテルパーティーを行う。なお、同式典の様子は記念誌にまとめ、来年刊行することが決定している。
 90周年事業としては、ACTA会館と同会館内の日本人移民史料館で改修が進行中だ。「20年間大きく変わっていない」という移民史料館には、昨年眞子様がご訪問の際に寄贈された記念品なども展示される。
 同会館入口付近には、6~8メートルの鳥居を建立する。さらに、電気代節約のために同会館に太陽光発電を設置予定。これは費用の一部を宮坂国人財団が支援している。
 また、パラー州政府に道路の舗装を依頼しており、「予算には組み込んだと聞いている」と事業の進展に期待をかけている。
 林理事は「式典には、各地からも参加すると聞いている。皆で一丸となり、当日は盛大に祝えれば」と語った。