日系人一家がガス中毒死=ディズニー旅行帰り後の悲劇

 15日付エスタード紙によれば14日(日)午後6時にサントアンドレ市のアパートで、日系人の家族4人の死体が発見された。死因は、ガス湯沸かし機から排気した一酸化炭素による中毒死。同じアパートに住んでいた犠牲者の姉妹が発見者となった。警察によれば、現場の一酸化炭素測定値は正常値の20倍以上だったという。
 亡くなったのは、父親のロベルト・ウチマさん(46)、母親のカチアさん(47)、娘のバーバラさん(14)、息子のエンゾーくん(3)。一家が米国ディズニーランド旅行から12日(金)の夜に戻ったきり連絡がとれなくなったため、発見者は不審に思っていたという。
 発見された時、母親のカチアさんはシャワーを浴びたまま死亡。娘のバーバラさんは二段ベッドの上段におり、父親のロベルトさんは下段で息子のエンゾーくんを抱きしめたまま亡くなっていた。家の窓は閉まっており、ガスが充満したと見られる。煙突がなく換気設備に不備があった。
 4人は旅行前の6月にも嘔吐やその他の中毒症状が出て、医師の診察を受けていたが、副鼻腔炎や脱水症と診断されていた。同じ週にはペットの鳥も死亡していた。