東西南北

 ダッタフォーリャの調査によると、ブラジル国民の7%は「地球は平らだ」と信じていることが分かった。この傾向は高齢者や、低所得者、低学歴者の方が高かった。同じ調査では、「人類は月面着陸をしたことがある?」の質問に、26%が「それは嘘」と答えた。理系離れは日本でも叫ばれて久しいが、ブラジルも事態は相当深刻なようだ。
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 サンパウロ市東部エルメリーノ・マタラゾ区で15日、スーパーマーケットの店主1人と従業員3人が、洗剤のパッケージで偽装したコカイン30箱を運んでいて、現行犯逮捕された。押収されたコカインは80キロで、末端価格は100万レアルだ。スーパーで洗剤を買った客が、箱にコカインが入っていたことに気づき、事件が発覚した。客は警察に通報。警察がスーパーに向かうと、容疑者たちはコカインの箱を運んでいる最中だったという。4人は警察の姿に驚き、逃走を試みたが、あえなく〃お縄〃に。100万レアル丸儲けは夢と消えた…。
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 コロンビアでは既に20万人の利用者がいる、“モトタクシー版Uber”のPicapが、サンパウロ市では一切の法的承認を得ていないまま、1カ月ほど前から営業を行っている。バイクの後部座席に客を乗せて運ぶモトタクシーは、地方では割合ポピュラーな交通手段だが、サンパウロ市では2018年に禁止された。スマートフォンアプリPicapは、Uberなどと同じく、携帯電話を使ってドライバーを呼び出せる。試しに乗った地元紙記者によると、ヘルメットだけが渡され、混む道をジグザグ走行、安全上の注意事項の伝達も行われなかったという。