沖縄県人会=具志堅会長「3回目も大成功」=婦人連合会が合同芸能祭

会場の全員でカチャーシー

 ブラジル沖縄県人会(上原ミウトン定雄会長)各支部の婦人部が集まった婦人部連合会(具志堅シゲ子会長)。普段は縁の下の力持ちである婦人らが様々な芸を披露する「第3回ブラジル沖縄県人婦人連合会合同芸能祭」が先月30日に開催された。12支部の婦人会と琉球舞踊や健康体操の団体を合わせて、約300人の出演者が30演目を披露。会場には、およそ500人の来場者が詰めかけた。玉城流扇寿会斉藤悟琉舞道場の斉藤悟さんや、レキオス芸能同好会エイサー太鼓の友情出演も華を添えた。
 冒頭、具志堅会長は「この芸能祭は、日頃各支部で活躍している婦人が親睦を図ることを目的としています。今回は300人余りが出演し、バラエティに富んだ出し物を披露します。是非見てください」と会場に呼びかけた。

友情出演のレキオス芸能同好会エイサー太鼓による「キジムナー・獅子舞・大蛇」

 役員の紹介後、池原昭子さんと新城マリエさんが司会を務め、グアルーリョス婦人会の「花」で幕を開けた。各曲ごとに、観客からは合唱や合いの手が聞こえ、うるま健康体操愛好会の「きよしのズンドコ節」と「夕焼け小焼け」では、一緒に踊り出す人も。
 各婦人会は、民謡、歌謡曲、ポップスダンスなどで歌や踊りを披露。また、各琉舞道場の門下生らも舞を見せた他、琉球舞踊協会の師範ら4人が創作舞踊「花遊び」を踊り歓声を浴びた。

友情出演の斉藤悟さんによる「汀間当(てぃーまとぅ)」

 友情出演では、斉藤悟さんが「稲(いに)まづん」と「汀間当(てぃーまとぅ)」の優雅な舞を披露。レキオス芸能同好会エイサー太鼓も「キジムナー・獅子舞・大蛇」で元気に太鼓を叩き、会場を盛り上げた。
 公演後、具志堅会長は「去年から各支部の婦人部で力を合わせよう、知恵を出し合い新しいことを始めようと連合会を結成しました。うりずんや青年部にも手伝ってもらい、3回目となった今回の芸能祭も大成功」と満足そうに微笑み、「今後は郷土食祭り等にも挑戦し、もっと表舞台に立って資金作りや福祉活動なども積極的に行いたい」と抱負を語った。

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 「ブラジル沖縄県人婦人連合会合同芸能祭」に初めて来たという宮井良三さん(81、二世)は「パトリアルカ支部で孫が三線を習っており、お世話になっている」と語る。自身は沖縄県系人ではなく、娘が沖縄県人と結婚し沖縄文化に触れるようになった。芸能祭には孫と義理の息子も出演しており、「素晴らしかった。沖縄の心が伝わってきた」と喜ぶ。また「子供の時に聞いた『志那の歌』が流れて懐かしかった。いつもお母さんが歌っていたんです」と懐かしんだ。