東西南北

 国際調査会社イプソスが今年の1、2月にかけて行った調査では、「新聞、雑誌を信用する」と答えたブラジル人が65%で、調査対象の27カ国中3位だった。ブラジル人は、「ラジオ、テレビを信用する」とした割合も65%で、「インターネットを信用する」は58%だった。新聞、雑誌の信用度を比較すると、ブラジルより信用度が高かったのはインド(77%)で、中国(67%)が続いた。ドイツはブラジルと同じ65%で、南アフリカが64%だった。なお、27カ国の平均は47%だった。
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 8月にサンタカタリーナ州で行われるブックフェアに、ジャーナリストのミリアン・レイトン氏とセルジオ・アルランシェス氏夫妻がゲストスピーカーとして出演するはずだったが、レイトン氏の思想信条に反対すると思われる人々からの脅迫が相次ぎ、キャンセルされた。主催団体のコーディネーター、カルロス・シュローダー氏は、「酷い内容の脅迫が届いた。キャンセル発表を考えた時は、脅迫に屈したという意味で屈辱を感じたが、もしものことがあってはいけないとの思いが勝った。代替イベントとして、〃ネット時代の憎しみ〃についての討論会を考えている」と語った。言論の自由を犯す許しがたい暴挙だ。
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 1月25日に発生したミナス州ブルマジーニョの鉱滓ダム決壊事故に巻き込まれ、ほぼ半年にわたって入院していたタリタ・クリスチーナ・オリベイラさん(16)が17日に退院した。タリタさんは股関節と大腿骨の手術を合計4回も受け、歩くには歩行器の助けが必要だ。少しでも早い身体的、精神的回復を祈りたい。