《ブラジル》レシフェ大都市圏=大雨で3市の死者13人=各地で土砂崩れなど相次ぐ

土砂崩れで家屋倒壊も起きた現場に集まる人々(24日付G1サイトの記事の一部)

 ペルナンブコ州州都のレシフェ市とその近郊の市では、24日未明に強い雨が降り、その前からの雨で緩んでいた地盤が崩れるなどの被害が相次ぎ、午後1時半現在で、13人の死者が出たと報告されていると同日付現地紙サイトが報じた。
 24日午後1時半現在の死者は、オリンダ市5人、アブレウ・エ・リマ市5人、レシフェ市3人だ。オリンダとレシフェの死者中4人は、オリンダとレシフェを結ぶパサリーニョと呼ばれる道路沿いで起きたがけ崩れが原因で亡くなった。アブレウ・エ・リマの死者の内3人は兄弟で、母親と共に土砂崩れによる家屋倒壊に巻き込まれた。母親は救出後、入院中だ。
 土砂崩れに伴う家屋倒壊は先の3市やジャボアタン・ドス・グアララペス市などでも起きているが、大半は負傷者だけで済んでいる。
 レシフェ大都市圏では広域浸水や冠水も起きており、家屋の中に取り残された人々をボートやトラクターを使って救出す
る様子や、家畜の豚が木材などのごみの上に乗ったままで濁流に流される様子、行き場を失ったワニが捕らえられ、柱に縛り付けられている様子などが、様々なメディアを通して報じられた。
 また、道路冠水などで公共交通機関が麻痺し、足を奪われた庶民が仕事にも行けずに立ち往生する、学校や医療機関も閉鎖など、雨の影響は生活全般に出ている。
 レシフェ市の場合、24日午前11時現在の雨量(5日分)が241ミリに達し、平年の月間降水量(357ミリ)の20日分が5日間で降った事になるという。