パンアメリカン=ペルーのリマで26日開幕=五輪の試金石と見るブラジル

選手村に入るブラジル選手団(Lima 2019)

 ペルーのリマで26日から、パンアメリカン競技大会が正式に始まる。同大会は南北アメリカ大陸諸国参加の総合スポーツ大会で、東京五輪開幕をほぼ1年後に控えるブラジル選手団にとり、出場権を争う場であると共に、五輪本番の活躍を占う機会でもある。 25日付ブラジル紙が見所などを紹介した。
 初の地元開催となった2016年のリオ五輪に向けては、公的な資金援助やスポンサーも集まったが、五輪が終わるとその多くが手を引いてしまい、なかなか継続的な強化が出来ているとは言いがたい。
 ブラジル五輪委(COB)会長パウロ・ヴァンデルレイ氏は、「民間企業からのサポートは減ったが、COBとしても、宝くじの収益などを各種目の団体に振り分けている」と語っている。同会長は、「パンアメリカンで、五輪1年前の立ち位置が分かる。正しい道にいるなら歩みを速め、間違いが見つかれば正す」と競技的側面から語った。
 リマに派遣されているブラジル五輪委(COB)会長選手は486人で、コーチ、スタッフなど藻加えると総勢800人を超える。開会式は26日だが、日程の都合上、ビーチバレーなどは24日から始まっている。
 スポーツニュースサイト、グローボ・エスポルテは閲覧者の投票によるブラジル注目選手ランキングを発表。25日現在では、1位女子柔道のマイラ・アギアール、2位体操のアルトゥール・ザネッチ、3位女子柔道のラファエラ・シルヴァ、4位オープン・ウォータースイミングのアナ・マルセラ、5位男子卓球のウーゴ・カルデラーノとなっている。
 41カ国が参加し、67種目で競うパン・アメリカン競技大会は8月11日まで行われる。