《ブラジル》連警のふりして女性に詐欺=4州で10数人が被害に

連警車両の前で撮り、インターネットに載せていた写真(6日付フォーリャ紙サイトの記事の一部)

 連邦警察を装い、4州にまたがって女性に金を貢がせていた男性が詐欺罪で逮捕されていたと、6日付フォーリャ紙サイトが報じている。
 この男性は、7月24日にサンパウロ市モルンビのショッピングセンターで逮捕されたダニエル・ロペス・デ・シルヴェイラ容疑者(38)だ。
 調べによると、同容疑者は、連邦警察の車両の前で撮った写真をインターネット上に掲載するなどして女性と接触。制服を着用、武装して外出し、作戦を理由に家を空けてはその詳細を語るというやり方で女性たちの信用も得ていたという。
 被害者によると、同容疑者は、最初は優しい紳士的な態度で近づき、関係を持つと「世帯を持ちたい」などと求婚をにおわす発言まで行って女性を惹きつけた後に、「生活に困っている」と女性に金を支払わせていたという。だが、その後は、暴力的な態度を見せるなどして女性から別れ話を切り出させていた。女性たちに支払わせていた額は1万5千~3万レアルほどだったという。
 同容疑者はリオ・グランデ・ド・スル州出身で、同州やサンタカタリーナ州、パラナ州、サンパウロ州で同様の手口の犯行を重ねていた。確認された被害者は既に10数人に及んでおり、互いに連絡を取り合っている。その中の2人は同容疑者の子どもまで生んでいる。