エイケ・バチスタ=リオのLJ作戦で再逮捕=偽装会社でインサイダー容疑

8日に再逮捕されたエイケ・バチスタ氏(Fernando Frazão/Agência Brasil)

 【既報関連】リオ州ラヴァ・ジャット(LJ)作戦の一環である、セグレド・デ・ミダス作戦が8日に発動し、元世界的富豪のエイケ・バチスタ氏が一時逮捕された。
 エイケ氏には、米国在住の〃オ・ザルタ〃こと、ルイス・コレア氏と共に、市場操作やインサイダー取引、マネーロンダリングの容疑がかけられている。
 連邦検察庁によると、2人は2010年~13年に、ダミー会社ジ・アドヴァイザー・インヴェスチメンツ(TAI)を使い、国内外で300回程、匿名での金融オペレーションを行い、8億レアルを動かしていたという。また、こうした違法な取引で得た収入は、セルジオ・カブラウ元リオ州知事への賄賂になっていたと見られている。
 セグレド・デ・ミダス作戦は、パナマのTGA銀行社主のエドゥアルド・プラス容疑者とその共同経営者らが昨年行った報奨付供述に基づいて進められたものだ。
 エイケ氏は8日午前7時前に、リオ市南部の自宅で逮捕された。同氏は身体検査の後、同市西部のバングー第8留置所に送られた。ここにはカブラウ元知事も収監されている。
 また、検察の求めに応じて、司法当局はエイケ氏と2人の息子、オリンとトールの合計3人の銀行口座総額16億レ分を凍結した。
 逮捕状を発行したのはリオ州のLJ作戦関連裁判担当判事のマルセロ・ブレタス氏だ。エイケ氏は2017年のエフィシエンシア作戦で逮捕された後、自宅軟禁に切り替えられたが、昨年7月にブレタス判事により、贈賄とマネーロンダリングの罪で禁固30年、罰金5500万レの有罪判決を受けた。同件に関しては上告中で、今回は軟禁中の自宅での別件逮捕となった。
 警察はまた、エイケ氏らの自宅と共に、同氏と近しい関係にあった人物の自宅の家宅捜索も行った。令状発行の際、ブレタス判事は、「エイケ氏は、保有資産のかなりの部分を息子名義に切り変えていた」としている。
 エイケ氏の弁護士フェルナンド・マルチンス氏は、逮捕は不当と主張している。(9日付エスタード紙、フォーリャ紙より)