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こどものその慈善演奏会31日=日本人フルート奏者が主催

来社した南久美子さん、コッペデ外崎ひろみさん、浜田宏子さん(左から)

 「ブラジル人には日本、日本人にはブラジル音楽を知ってもらいつつ、日系人が築いてきた活動をより多くの人に知ってもらいたい」――プロの日本人フルート奏者のコッペデ外崎(とのさき)ひろみさん(青森県)はそう語った。
 そんなコッペデさんが主催する、「『こどものその』の為の日伯友好チャリティーコンサート」が今月31日午後2時から、サンパウロ市のホテル・ブルーツリー・プレミアム・ファリア・リマ(Av. Brg. Faria Lima, 3989 – Itaim Bibi)で開催される。
 入場券120レアル(軽食、飲み物込み)。5~12歳までの子供は60レアル。利益は全てこどものその(頃末アンドレ理事長)に寄付される。
 コッペデさんは、フランスのエコール・ノルマル音楽院出身のフルート奏者。東京を拠点にシンガポールなどアジアを中心に活動してきたが、ブラジル人と結婚し2012年に渡伯した。
 サンパウロ市で幅広い人種と接し、プロ、セミプロ、アマチュア問わず仲間となり、「大人が演奏機会を持ち、向上心を叶える」ために年に2回音楽会を行っている。今回は日系福祉団体の活動を知り、初めてチャリティーコンサートを開催することとなった。
 コンサートには、17組の音楽家や、サンパウロ日本人学校の子供達などが参加する。子供達は、同学校の音楽の教師が作詞作曲した「希望の鐘」などを歌う。
 コンサートの準備資金は、今年5月にコッペデさんが日本でチャリティーライブを開催した際の収益を当てた。東麒麟、ダイソー、たてのスーパー、サコロン・サウーデ等の日系企業が協賛。入場券に抽選番号が書かれており、大和グループのクーポン、サクラ醤油の商品等が当たる。
 「駐在員は、日系福祉団体の活動を知らない人も多い。最初に頃末理事長にこどものそのについて説明してもらう」と理解を進める取り組みも行う。コンサートでは、日伯両国の音楽が演奏される予定だ。
 「ブラジルに住む日本人でブラジル音楽を知らない人も多い。このチャリティーコンサートを通して、日伯音楽の相互普及につながれば」と期待を寄せ、来場を呼びかけている。
 また、コッペデさんは浜田宏子さんと南久美子さんとともにコーラスグループ「楓」を立ち上げており、同コンサートで出演予定。「楓」は現在会員を募集している。入会希望・問合せはコッペデさん(メール=musica.brasilxjapao@gmail.com)まで。

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