■訃報■生田博さん

 サンパウロ州モジ・ダス・クルーゼス市ポルテーラ・プレッタ植民地在住の元サンパウロ大学(USP)農業学部教授の生田博さん(二世)が、今月23日にサンパウロ市のサンタクルス病院で亡くなった。享年91。死因は老衰。近年は病気療養中だった。
 生田さんは農学博士として、USPとピラシカーバ大学の農学部で教授を務めた。USPモジ・ダス・クルーゼス農事試験場の場長を長年担当し、野菜の品種改良及び研究に取り組んだ。
 キャベツの周年栽培の品種を作出し、ブラジル日本文化福祉協会の山本喜誉司賞を受賞。また、同賞の審査員も長年務めていた。邦人農家の生活基盤の確立・地位向上に貢献し、ブラジル社会に功績を残した。
 日系社会ではモジ・ダス・クルーゼス文化協会の副理事長、評議員会長としても貢献した。また、その活躍から日本国より勲五等を受章した。
 サンパウロ新聞主催のエッセイ大賞も受章するなど、幅広い活躍を見せた。
 葬儀は25日でモジ市のサンサルバドール墓地に埋葬された。初七日法要はなし。四十九日法要は未定。