《ブラジルサッカー》全国選手権第17節=豪華補強チーム同士の一戦はフラメンゴが快勝=5位転落のパルメイラスは監督解任

欧州では成功しなかったガビゴルだが、昨年はサントス、今年はフラメンゴで得点量産を続けている(MARCOS DE PAULA/ALLSPORTS)

 8月31日から9月2日にかけて、サッカー全国選手権1部リーグ第17節の10試合がブラジル各地で行われた。
 今節最も注目を集めたのは、リオで行われたフラメンゴ対パルメイラスの一戦だ。
 共に豊富な資金力を誇り、大型補強を行ったチーム同士だが、フラメンゴは補強戦力がしっかり噛み合い、前節首位に立ったのに対し、パルメイラスは6月から7月にかけてのコパ・アメリカ中断後に調子を崩し、3位に転落していた。マラカナンスタジアムには両チームの対戦を観るために、6万6千人を超える観客が集まった。
 絶好調のフラメンゴは、ガビゴル、アラスカエタ、ブルーノ・エンリケのトリオが躍動し、3点を叩き込んで快勝した。対するパルメイラスは、ビデオ判定によるゴール取り消しも響き、良いところなく敗れた。
 コパ・アメリカで中断する前は8勝1分で首位を独走していたパルメイラスだが、再開後はリーグ戦5分2敗で5位に後退。ブラジル杯でもリベルタドーレス杯でも準々決勝で敗退したことで、2日にはスコラーリ監督の電撃解任も起きた。
 他方、一旦は首位に立った後に2敗1分でその座をフラメンゴに明け渡していたサントスは、敵地でシャペコエンセと対戦。「見事なパスワークを見せるも勝負弱い」と批判されていたが、この試合は逆に、得点は相手DFのオウンゴールだけと見所に乏しい中で、4試合ぶりの勝利をもぎ取った。サントスはフラメンゴと同じ勝ち点となり、2位につけている。
 3位に浮上したのは、9月1日にクラブ創立109周年を迎えたコリンチャンスだ。記念日当日に強敵のアトレチコ・ミネイロをホームに迎えたコリンチャンスは、終了間際に相手GKのミスで手にしたチャンスを、途中出場のFWグスタゴルが決め、勝利した。
 リーグ戦全38節の折り返しの一つ前となる第18節は7、8日に開催される。首位のフラメンゴは最下位のアヴァイーFCと、2位のサントスはアトレチコ・パラナエンセと、3位のコリンチャンスはセアラーと対戦する。(8月31日~9月3日付ブラジル各紙、スポーツ情報サイトより)