《サンパウロ市》公立校で刺傷事件発生=14歳の少年が教師刺す

 19日午前、サンパウロ市東部アリカンドゥーヴァの市立校で、14歳の少年が教員の腹部を刺し、重傷を負わせる事件が起こった。20日付現地紙が報じている。
 事件は19日午前9時20分頃に発生した。同校の9年生の生徒が、授業を終えて教室を出た地理の教師、ルイス・マルコス・ノタリオさん(55)の腹部を、Tシャツの下に隠していた刃渡り約20センチのナイフで刺した。
 ノタリオさんはすぐに近くの救急病院に運ばれ手応急処置を受けた後、州立病院に運ばれたが、重傷だという。
 一方、少年も教室に戻った後、同じナイフで自身の右の腹部を刺したため、ヘリコプターでクリニカス病院に運ばれて手当てを受けた。
 授業は、この騒動でパニックとなり中断。学生や教員は外に出され、その後は警察の現場検証のために費やされた。
 関係者の証言によると、加害者の少年は普段は勉強熱心なおとなしいタイプで、学校での成績も優秀だったという。