《ブラジル》ニュートン・カルロス氏死去=ブラジルの国際報道の草分け

 ブラジルの報道における国際派ジャーナリストの草分け的存在のニュートン・カルロス・デ・フィゲイレド氏(91)が、9月30日にリオ市で亡くなった。1日付現地紙が報じている。
 1927年にリオ州マカエーで生まれたカルロス氏は、1950年代にジャーナリストとしての活動を開始。軍政時代の南米のクーデターやアジアでの紛争、アフリカでの独立運動、冷戦時代の米国、中国の台頭など、激動の世界をテーマにした報道を行ってきた。
 主な著書には、「陰謀―ケネディからベトナムへ」(1966年)、「ラテン・アメリカ―二つのポイント」(1978年)、「ブッシュと終りなき戦争の教義」(2003年)、「世界への視点」(2010年)などがある。
 また、新聞やテレビでも活躍。フォーリャ紙で25年間、国際政治に関するコラムを書いた他、グローボ局のニュースライターやバンデイランテス局のコメンテーターなども務めていた。