リベルタドーレス杯準決勝=ブラジル対決は1対1の引き分け=決着は3週後、リオのマラカナンで

フラメンゴのMFアラスカエタ(左)と、グレミオのFWエーヴェルトン(Lucas Uebel/Gremio FBPA)

 クラブチームの南米大陸ナンバーワンを決める大会、リベルタドーレス杯の準決勝第1試合が、2日にブラジル南部ポルト・アレグレのアレーナ・ド・グレミオで行われ、グレミオとフラメンゴが1対1で引き分けた。
 試合は、全国選手権でも首位を走るフラメンゴが、アウェイの不利をものともせず、押し気味に試合を進めた。
 フラメンゴは2回のゴールがビデオ判定で取り消された。しかし、前半を0対0で折り返すと、後半23分、右サイドからアラスカエタが上げたクロスにブルーノ・エンリケがヘディングで合わせ、先制した。その直後にも追加点かと思われるシーンがあったが、これもビデオ判定の末に無効とされた。
 ホームでの敗戦は避けたいグレミオは、後半43分に、カウンター攻撃からエーヴェルトンが右から上げた低くて鋭いクロスに途中出場のペペが合わせて同点とした。試合はそのまま、引き分けで終了した。
 ボール保持率で上回ったフラメンゴだったが、合計3回のゴールがビデオ判定の末に取り消されるなど、運にも恵まれなかった。
 また、グレミオの同点ゴールのきっかけとなったプレーでは、フラメンゴのDFフィリペ・ルイスがグレミオの選手と交錯して転倒。フィリペ・ルイスは強く痛みを訴えたが、主審は急の治療が必要とは判断せず、続行。グレミオもボールを外に出さずにプレーした。同点ゴールが飛び出したのはそのプレーからの流れだ。
 フィリピ・ルイスは試合後、「彼らにはボールを出して試合を切ることも、そうしない権利もある。それは認めなくちゃいけないが、自分は敵が倒れていたらボールを外に出す」と精一杯の皮肉を言ったが、グレミオ側も、「プレーは反則だったわけでもない。主審も試合を止めることができたが、そうしなかった」と反論している。
 この試合の第2試合は3週間後の23日、リオのマラカナン・スタジアムで行われる。リベルタドーレス杯の決勝は、今年から一発勝負で行われる。決勝は11月23日に、チリの首都サンティアゴの国立競技場で行われる。(3日付グローボエスポルテなどより)