《ブラジル》純粋オリーブ油に大豆油?=農務省が32銘柄の販売禁ず

 農務省が2日、大豆油などが混入していたとの理由で、オリーブ油32銘柄の販売を禁じた。
 農務省の通達は当初、33銘柄となっていたが、内一つは7月に販売禁止措置がとられていたため、今回の措置の対象は32銘柄となった。
 禁止措置の対象となったのは、Aldeia da Serra、Barcelona、Casa Medeiros、Casalberto、Conde de Torres、Dom Gamiero、Donana、Flor de Espanha、Galo de Barcelos、Imperador、La Valenciana、Lisboa、Malaguenza、Olivaz、Olivenza、One、Paschoeto、Porto Real、Porto Valencia、Pramesa、Quinta da Boa Vista、Rioliva、San Domingos、Serra das Oliveiras、Serra de Montejunto、Temperatta、Torezani、Tradição、Tradição Brasileira、Três Pastores、Vale do Madero、Vale Fértilの各銘柄だ。
 ただし、Imperador銘柄の商品のメーカーは、農務省の発表後、不正を行ったのはパートナーだった会社で、農務省の監査が入った後は共同経営を停止。現在出回っている商品は皆、契約解消後にスペインとポルトガルの業者が瓶詰めしたもので、品質には問題がないと釈明。販売停止措置の対象は一部の製品番号のものに限られているという。
 農務省によると、実際に不正を行っていた事が証明された場合は、検察から起訴され、操業許可も取り消されるという。
 今回の措置により、今年に入ってから販売禁止措置の対象となった銘柄38に増えた。
 6月に販売停止を命じられたのは、Oliveiras do Conde、Quinta Lusitana、Quinta D’Oro、Évora、Costanera、Olivais do Portoの6銘柄だ。
 オリーブ油への異物混入に関する捜査は2016年から始まっており、17年からは、分析のための商品回収も行われていた。
 なお、販売禁止措置の対象となっている銘柄や製造番号の区画(lote)などは、http://www.agricultura.gov.br/assuntos/inspecao/arquivos/CpiadePlanilhaazeiteJULGADOS.pdfに一覧表が掲載されている。(2日付G1サイト、同アジェンシア・ブラジルより)