セアラー州=州都で7階建住居ビル倒壊=1人死亡10人が行方不明

 15日午前、セアラー州都フォルタレーザ市で7階建て住居ビルが倒壊し、少なくとも1人が死亡、10人ほどが行方不明になる痛ましい事故が発生した。15日付伯字サイトが報じている。
 事故現場は富裕層が多く住むジオニージオ・トーレス区で、「エジシフィオ・アンドレーア」というビルが、午前10時30分頃に倒壊した。消防隊によると、この倒壊で20人ほどの人が瓦礫の下敷きになったと推測されている。
 このビル倒壊は敷地内だけでなく、接している通りにまで影響を及ぼした。事故当時、路上には車やトラックが駐車しており、そこにも瓦礫が直撃した。その通りは通行止めにされ、消防隊はガス漏れや。漏電事故が起こるのを恐れて、近隣住民らに避難を勧告した。
 この倒壊による、近隣住宅の倒壊の恐れはないという。
 消防隊による救出作業が行なわれ、午後3時現在までに60歳の女性や20歳の男性など8人が救出され、近くの病院に運ばれた。
 午前11時43分に最初の遺体が確認された。親族からの報告を元にすると、行方不明者は10人に及んでいる。
 消防隊によると、倒壊の原因として、ビル内のメンテナンス作業により引き起こされた可能性があるという。
 カミーロ・サンターナ・セアラー州知事(労働者党・PT)はブラジリアにいたが、この事故を聞きつけて、予定をキャンセルしてフォルタレーザへと向かい、遺憾の声明を発表している。