《リオ市》ナイトクラブで火災発生=消防隊員4人が黒煙で死亡

 18日、リオ市中央部にあるナイトクラブで火災が起き、消防隊員4人が死亡する惨事となった。19日付現地紙などが報じている。
 火災現場となったのはリオ中央部ブエノス・アイレス街44番のウィスキー・バー「クアトロ・ポル・クアトロ」で、火災は午前11時30分頃に起こった。
 消火には、7台の消防車が派遣された。火災発生時には同ナイトクラブに人はおらず、鎮火したかに見えたため、軽装備で温度を下げる作業をはじめた消防隊員たちが、再び上がった火の手に追われた際、小部屋に分かれた古いビルという構造上の問題で逃げるのに手間取り、大量の煙を吸い込んだらしく、一酸化炭素中毒や火傷により、3人の消防士が死亡、3人が負傷した。
 負傷者3人はソウザ・アギアル市立病院に運ばれて手当てを受けたが、その内の1人は重傷で、手術を受けた後、消防隊の病院に移送されたが、20日未明に死亡した。
 このバーの入っている建物は古く、いくつもの部屋に分かれているが、営業許可などは期日通りに発行されていた。
 消防は火災の原因などを調べるため、20日に3時間近くをかけて現場検証を行った。市警はそれと並行して、関係者からの事情聴取をはじめている。また、社会福祉担当者が犠牲となった消防士の家族と連絡をとり、遺族の支援などへの取り組みをはじめた。
 火災の原因はまだ調査中だが、現場検証によって、出火場所はバーの倉庫であることが確認されている。
 「クアトロ・ポル・クアトロ」は1995年に開店し、人気ファンキ歌手となったミスター・カトラを輩出したことなどで、地元では有名なナイトクラブでもあった。
 ウィルソン・ヴィッツェル・リオ州知事は18日に追悼声明を出し、3日間、喪に服すことを宣言した。
 同ナイトクラブでは21日の朝も再び出火し、目撃者からの通報を受けた消防が7時40分頃に出動。21日の火災は3階部分で起きているが、2度目の出火の原因も含め、詳細な調査が必要となりそうだ。
 なお、死亡した消防隊員らは、19日と20日に各々、埋葬された。