豊田豊さん展覧会11日から=不思議な視覚体験を楽しんで

豊田さん

 環境芸術家の豊田豊さんは展覧会を11日(月)から、サンパウロ州サンカエターノ・ド・スル市のピナコテッカ・ムニシパル(Av. Dr. Augusto de Toledo, 255 – Santa Paula)にて開催する。来年の1月31日まで。開館時間は月~金曜日が午前9~午後5時、土曜日が午後1時まで。日曜日は休館。入場無料。
 豊田さんが「回顧展」と称する今展覧会では、半世紀以上にわたって制作活動を続ける豊田さんの作品が並ぶ。
 表面が磨かれ、鏡のようになったステンレスに周囲の風景や色を映し、目の錯覚を利用した不思議な体験ができる。高さ6メートルの彫刻作品も。
 豊田さんは「不思議な視覚の体験を楽しんでほしい」と来場を呼びかけた。
 9日には関係者のみの招待で開会式を行う。
 展覧会に関する問い合わせは豊田ジャニさん(電話=11・99177・7936)まで。

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 11日から展示会を行う環境芸術家の豊田豊さんは、ブラジル移住後しばらくは絵を描いていた。だがイタリアに移って数年ほど制作活動をした際に、著名な彫刻作品を実際に見て、2次元で表現する絵画に対し、3次元での表現の可能性にひかれ、現在の作風に至る大きな転機になったとか。「テレビで見ていた作品も、生で見ると印象が大きく違った」という。作品の真の価値は、自分で見てこそ分かるのかも。