《ブラジルサッカー》フラメンゴ、18歳のFWが終了間際に決勝点=2位パルメイラスとのマッチレースは続く

決勝点を決めたフラメンゴのFWリンコン(Alexandre Vidal/Flamengo)

 11月6、7日にブラジル全国選手権1部リーグ第31節が行われ、2位のパルメイラス、首位のフラメンゴは共に勝利。勝ち点差は8のままで、第32節に臨む。
 フラメンゴに先駆け、6日に試合を行ったパルメイラスは、敵地のヴァスコ・ダ・ガマ戦で2対1と勝利。翌7日に試合を行うフラメンゴに、暫定ながら勝ち点差5に詰め寄った。
 追うパルメイラスからのプレッシャーを感じながらも、フラメンゴは7日の敵地ボタフォゴ戦に1対0で勝利。主力のアラスカエタを怪我で欠き、エースのガビゴル、ブルーノ・エンリケも不発のチームを救ったのは、途中出場のFWリンコン(18)だった。
 0対0のまま終了かと思われた後半44分、左サイドを突破したブルーノ・エンリケのセンタリングにリンコンがダイレクトボレーで合わせ、これが値千金の決勝ゴールとなった。
 また、優勝争い以上に混戦となっているのが、1部残留をかけた争いだ。全20チーム中、下位の4チーム(17~20位)は、来期2部に降格となる。
 20位アヴァイーと19位シャペコエンセの降格はほぼ決定的だが、18位から13位までは勝ち点差7で、まだまだ予断を許さない。
 ブラジルでは全国2部に1度も落ちたことがないチームが、サントス、フラメンゴ、クルゼイロと四つあるが、今年はその中の一つ、クルゼイロが残留ギリギリの戦いを強いられている。
 そのクルゼイロは、アトレチコ・パラナエンセとの敵地戦で0対0の引き分け。シーズン終了まで7試合を残すのみの31節終了時点の順位は、1部残留ギリギリの16位。降格ゾーン17位のボタフォゴとの勝ち点差は1点のみだ。
 また、リオの名門フルミネンセも残留争いの最中だが、上位のサンパウロFC相手の敵地戦だった31節では、2対0と貴重な勝利を手にした。
 9日から11日にかけて行われる第32節は、パルメイラスがライバルのコリンチャンスと対戦し、フラメンゴはバイーアと対戦する。(7、8日付グローボ・エスポルテサイトより)