佛心寺初ジャズ公演に100人=神妙な雰囲気の中、軽快な演奏

ライブの様子

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 日本人ギタリスト・金田聖治さん企画のジャズ公演が26日、サンパウロ市リベルダーデ区の曹洞宗佛心寺の堂内で行われ、約100人が訪れた。
 夜7時30分。寺の正門を潜ると、堂内は薄明かりに包まれ、白檀の香りが漂う。バンドの登場を待つ観客はどこか神妙な顔だ。
 午後8時、田原良樹副住職が挨拶を行い、金田聖治さんら3人のバンドメンバーを呼び込んだ。スポットライトが強烈に焚かれ、3人だけが薄闇からくっきりと浮き上がる。目線を交わし、おもむろに演奏を始めた。
 金田さん作曲の穏やかなジャズが堂内に沁み渡っていく。金田さんはライブ前、御堂ライブを企画した理由について「『静』と『動』が行き来する。そんな音楽表現をしてみたい」と語っていた。演奏が終わると堂内には静寂さが満ちる。
 この日披露されたのは金田さんのオリジナル曲のほか、トム・ジョビンの「Garota de Ipanema」やピシンギーニャの「Carinhoso」など全8曲。

金田、ヤニック、イゴール、セルジオ、田原さん(左から)

 バンドメンバーは、ベーシスト・イゴール・ピメンタ、ドラム・セルジオ・レジ。ライブ後半には特別ゲストとしてコンゴ出身のボーカリスト・ヤニック・デラスが加わった。
 9時30分。全演目が終了すると、観客は総立ちで惜しみない拍手を4人に贈った。
 ライブ後、金田さんは「今後もこういうライブをやっていきたい。協力してくれた佛心寺、お客さんには感謝しかないです」と語った。
 佛心寺初の試みとなった今回のジャズ公演について田原副住職は「金田さんの音楽は寺の雰囲気に合うものだったので、協力しやすかった。お寺に人が集まってくれるということがとても喜ばしく、ほかのアーティストからも協力依頼があればぜひ応えていきたい」と語った。