《ブラジル》87%は借金返済にボーナス使用=不景気や失業率の高さなど反映

 全国金融・管理・会計協会(Anafec)がボーナス(13カ月給)の使途を調べたところ、回答者の87%は借金返済に充てようと考えていた事がわかった。
 10年前の調査ではこの割合は64%だったから、経済活動が落ち込んで失業率も高止まり、銀行融資などの返済利率も高いなどの諸事情で、借金や負債を抱える国民が増えている様子が窺われる。借金返済に充てると答えた人の割合は昨年の調査でも86%で、ほとんど変わっていない。
 ボーナスを借金返済に使ってしまえば、当然、クリスマスプレゼントなどに回すお金は減る。
 今回の調査では、少なくとも一部をクリスマスプレゼント購入に使うと答えた人は、全体の5%のみだった。また、2%は年初めの諸経費(家屋税や車両税などの税金や学校の入学手続き時の経費や学用品の購入など)に充てると回答。残った分は貯金すると答えていた人も2%いた。必要なものの購入や家の改修に使うと答えた人も1%いた。
 回答者の3%は13カ月給の一部または全額を受け取った、または前貸しを頼んだという。
 13カ月給で払おうと考えている借金は、特別小切手45%、クレジットカード49%、銀行から借りた融資の返済が遅れている分3%となっている。
 また、クリスマスプレゼントとして考えているものは、衣類64%、家電などの財55%、携帯電話53%、玩具36%となっている。
 Anafecのアンケート調査は、10月に全ての社会階層の消費者1130人を対象に行われた。(11日付G1サイトより)