フラメンゴ=優勝回数は6回? 7回?=1987年の分裂開催問題が再燃

リベルタ杯優勝の翌日にリオでパレードをするフラメンゴの選手たち(Tania Rego/Agencia Brasil)

 神様ジーコの古巣フラメンゴは23日、アルゼンチンのリーベル・プレートを相手に劇的な逆転勝利を飾り、リベルタドーレス杯を制覇した。
 フラメンゴはそのわずか1日後、リベルタ杯の優勝を祝っている間に、国内リーグ全国選手権で優勝を争っていたライバルのパルメイラスが負けたことで、全国選手権も制覇した。
 同じシーズンでリベルタ杯も全国選手権も同時に制覇の偉業は、ペレがいた1963年のサントス以来と、大きく賞賛されたが、今度は、フラメンゴの全国選手権優勝回数は通算7回目なのか、通算6回目なのかという議論が起こっている。
 フラメンゴが優勝とカウントしている1987年は、実は二つの全国選手権が別々に行われた年だった。
 同年は、ブラジルサッカー連盟(CBF)と全国選手権の運営方針をめぐって対立した13チームが、コパ・ウニオンという大会を創設。これにより、その大会で優勝したフラメンゴとCBF主催のブラジル全国選手権で優勝したエスポルチとが、同年のチャンピオンとして並び立つ結果になってしまったのだ。
 フラメンゴが全国選手権で優勝するたびに、「いったい何回目?」の論争が巻き起こるが、CBFは、「87年の王者はエスポルチだけの立場」から、フラメンゴは6回目の優勝とアナウンスしている。
 CBFは、「法廷では『1987年の王者はエスポルチ』との判断がでているが、競技力の観点(名門チーム、実力の高いビッグチームは全てコパ・ウニオンに参加した)から、フラメンゴが王者と言えなくもない。よって、フラメンゴは“7回王者と呼ばれるにふさわしい、6回王者”」と話をややこしくするメッセージを出してしまった。(26日付ESPNサイトより)