《サンパウロ市》コーヴァス市長が肝臓出血で集中治療室に=癌化学治療は順調だったが

 癌で入院加療中のブルーノ・コーヴァス・サンパウロ市市長は11日、肝臓からの出血が確認されたため、集中治療室に移された。12日付現地紙が報じている。
 コーヴァス氏は8日からサンパウロ市シリオ・リバネス病院に入院。癌の化学治療の第1段階の評価を受けた後、第2段階に入っていた。市長は10月から3度の化学治療を受けており、10~11日に4回目の治療を受けた。
 9日の時点では、同病院の医師らは、「腫瘍は小さくなり、がん細胞の数も減少した」とし、化学治療第1段階の成果を語っていた。
 だが、転移部分の観察と分離のため、9日に病変部周囲にマーキングクリップを入れたところ、11日になってコーヴァス氏が強い痛みを訴えたため、断層映像で確認した結果、肝臓内の出血が見つかった。
 コーヴァス氏は約2時間かけて止血措置を受けた後、観察のために集中治療室に移された。