東洋祭りに20万人が来場=200キロのケーキ配布に長蛇の列=令和開始と区制定114年祝う

舞台の上で改めてケーキカット(左からコーバス市議、アランチス地区長、池崎会長)

 「サンパウロには世界から移民が集って、第二の祖国として仲良く生活している。祖国では敵対関係だった民族もあるだろうが、ここでは別。この祭りはそれを体現したもの」――リベルダーデ文化福祉協会(ACAL、池崎博文会長)は「第51回東洋祭り」(フルノ・マサヨシ実行委員長)を7、8両日、サンパウロ市リベルダーデ日本広場で開催し、マリオ・コーバス・ネット市議(PODEMOS)は開会式で、そう称賛した。主催者によれば2日間で約20万人が訪れたという。

 楠彰在サンパウロ首席領事も「ここでは日本人が韓国人、中国人と仲良く生きている。今は東洋街という名前に誇りを感じる。新元号『令和』は美しい調和という意味。皆で調和を保って、この地区を活性化させてほしい」とエールを送った。

挨拶する池崎会長

 池崎会長は「この1年のお客様のご愛顧に感謝する祭り。今回初めて200キロのケーキを用意したので、令和開始とリベルダーデ区制定114周年を祝いましょう。31日には餅つき祭りもあるので、また来てください」と呼びかけた。
 セー地区長のフランシスコ・ロベルト・アランチス氏もマイクを握り、「池崎氏はいつも区のために奮闘している。まさにリベルダーデ区のPrefeito(市長)だ」と強調した。
 正午に大鳥居下で神式のお祓いが執り行われ、パラダ和太鼓が先導して長崎龍踊りが行進する後を主催者や来賓ら約30人がリベルダーデ日本広場に進み、200キロのケーキにナイフを入れ、開会式が舞台で行われた。

無料配布されたケーキに長い行列ができた

 ケーキはその場で無料配布され、待つ人の列が100メートルほども伸びた。2千人以上に配布され、皆で令和開始と区制定114周年を祝った。グローボTV局の取材陣も訪れ、昼と夜のニュースで生中継した。
 広場の特設ステージでは2日間を通して阿波おどり、鳥取シャンシャン傘踊り、Yosakoiソーラン、ソーラン節、歌謡曲、武道の実演などが次々に披露され、観客を喜ばせた。広場から大阪橋周辺には、日本食店や雑貨店などが多数出店し、終日ごった返していた。

#gallery-1 { margin: auto; } #gallery-1 .gallery-item { float: left; margin-top: 10px; text-align: center; width: 33%; } #gallery-1 img { border: 2px solid #cfcfcf; } #gallery-1 .gallery-caption { margin-left: 0; } /* see gallery_shortcode() in wp-includes/media.php */