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11月 2020の記事一覧

《記者の眼》=死者の日に君塚大使を想う=移民の恩人の墓を誰に託すか

君塚大使(砂古友久さん撮影)

 「恩人の墓の後事を託したい」—-そんな内容の投書が本紙10月27日付け3面読者投稿欄『ぷらっさ』に掲載された。筆者は砂古友久さん(91)。戦後初の駐ブラジル大使、君塚慎(1891~1956年)の私設秘書を務めて公私共に支えた人物だ。実際、君塚大使の墓石を訪ねて様子を覗いてみた。  君塚氏は1952年、東山事業体の総 ...

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GREEN KIDS=ラップに込めた心の叫び=高橋幸春(東京在住ジャーナリスト)〈4〉

ACHA

 デカセギ子弟の中には中学校教師になったり、司法試験に合格し弁護士になったりする者も出てきている。ブラジルに留学する大学生も一部では誕生しているが、こうしたルートから外れてしまう者も少なくない。GKのメンバーで高校を卒業した者はいない。 「なんでこんなに惨めなのか、この団地に生まれたのを怨んだこともあるよ」(Swag-A)  親 ...

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初の移民資料館国際シンポ=4カ国語でオンライン開催

国際シンポのフライヤー

 第1回日本移民資料館国際シンポジウムが12日20時から23時(ブラジル時間)、オンラインで開催される。世界各地の日本移民に関する資料館関係者がネットを通して一堂に会し、各々が紹介し合い、役割などを話し合うという初めての試み。  世界中の日本移民資料館に関する情報を、一度に知ることができる貴重な機会といえる。日本語、英語、スペイ ...

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オンライン日本移民シンポ=5地域の青年部が顔合わせ

 汎ソロカバナ日伯連合文化協会青年部と、国際NGO「国際キフ機構」ブラジル支部(KIFブラジル)が主催する「ブラジル日本移民シンポジウム」が、7日(土)午後2時から4時半までオンラインで開催される。  当日のモデレーターは原田清弁護士、パネリストとしては原田弁護士主催の論文コンクール第1回優勝者の栗田クラウジオ氏、第2回優勝者の ...

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中島宏著『クリスト・レイ』第70話

 これもいってみれば、日本の近代史の中の一コマなのだが、それに翻弄されたのは想像以上に多くの人々であったことは歴史上の事実である。そのような時代の背景があったために、ブラジルへの移民が成立したということなのだが、このことは、最初の時点からこの日本人移民たちの苦悩が予期されたものであったといっていいであろう。  本当に、このブラジ ...

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ア・ラ・カルテ・ミネイロ=サンパウロ市でミナスの醍醐味を味わう

絶品のフェイジョアーダ

 メトロのサンジューダス駅から歩いて10分程、明るい黄色の建物が見える。店内に入ると広く落ち着いた雰囲気だ。  サンパウロ市ブルックリン区で2006年に創業し、今では市内に3店舗を構える。サンジューダス店は2つ目で、1日あたり約180人が来店する人気店だ。  創業者で店主のジョエル・オリベイラさんはミナス・ジェライス州の出身。以 ...

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《ブラジル》コロナ対策のアルコール品質に問題=70%のはずが4%?

 パラナ連邦大学(UFPR)の化学関連の部署が行った調査で、国内で販売されているアルコールジェルの一部は、必要な品質を満たしていない事がわかった。問題ありとされた商品に最も頻繁に見られたのは、ウイルスなどを殺し、適切な衛生管理を行うために必要な濃度を満たしていないという問題だ。  UFPRでは、新型コロナウイルスによる感染拡大が ...

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《サンパウロ市市長選》2位福音派と3位極左候補が舌戦=互いに罵りあい罵倒=決選投票進出を狙って

 サンパウロ市市長選の世論調査で現在2位のセルソ・ルッソマノ氏(共和者・RP)と3位のギルェルメ・ボウロス氏(社会主義自由党・PSOL)の決選投票進出を狙った争いが激しくなりつつあり、福音派(右派)が推す2位と極左政党候補の3位の舌戦が激化して話題を呼んでいる。5日付現地紙などが報じている。  同市長選に関する最新世論調査は、5 ...

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《ブラジル》連邦議会=17部門の優遇措置を継続=大統領の拒否項目を否決=両院で圧倒的多数が賛成

緊急支援金支給と優遇措置の延長を求める労組のデモ(4日付フォーリャ紙電子版の記事の一部)  連邦議会が4日、ボルソナロ大統領が拒否権を行使した、社会保障関連の納付金減額期間延長問題で、拒否権を拒否(否決)した。これにより、17部門での納付金減額は2021年末まで延長される事になったと4、5日付現地紙、サイトが報じた。 コンテンツ ...

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セーラ元サンパウロ州知事が被告に=14年上議選の違法献金で

 4日、元サンパウロ州知事(2007〜10年)で2002、10年の大統領候戦次点でもあったジョゼ・セーラ上議(民主社会党・PSDB)が、隠し口座での収賄容疑で被告となった。5日付伯字紙が報じている。  この判断を下したのはサンパウロ州選挙地域裁のマルコ・アントニオ・マルチン・ヴァルガス判事だ。この容疑は当初、最高裁の管轄とされて ...

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