《ブラジル》「ビール味のアイスキャンディー」が誕生=常夏の北東部でカーニバルでのヒット目指す

 ブラジルは今が夏の盛りだが、そんな中、ビール味のアイスキャンディーが発売されることになり、話題を呼んでいる。
 ブラジルは南国らしく、アイスキャンディーも、マンゴーやパッション・フルーツなど、他の国ではなかなか楽しめない味を満喫できるが、それでも、ビール味のアイスキャンディーというのは聞いたことがない。
 初めての試みとなるアイスキャンディーの製造に乗り出したのは、真夏の海岸での海水浴で有名な、北東部ペルナンブッコ州にある、アイスクリームのフリザボール社とビールのエカウト社だ。
 両社はアイスキャンディーにするビールとして、現在、アメリカのクラフト・ビールで最も醸造されている、「インディアン・ペール・エール(IPA)」と呼ばれるタイプのものを選んだ。試作品の製造には7日、その後の改良には4カ月をかけたという。
 「製造にあたり、様々なビールを試し、今回の味に至った。私たちは極力、ビールの味を強く出したものを作れたと思う」と、フリザボールのリカルド・ビカーリョ経営主任は語っている。
 新種のアイスキャンディーには、ミルクなどの動物性の原材料が一切含まれていない。他方、アルコール成分が3・25%含まれているため、購入は18歳以上の人に限って認められる。エカウトのジオゴ・シャラジーラ専務は「我々は夏とカーニバルに重点を絞ってこの製品を作った。だが、北東部は実質的に年中夏なので、1年を通じて売れるはずだ」と語っている。
 ビール味のアイスキャンディーは7レアルで、1月9日以降、一般のアイスクリームショップやビアホールなどでもお目見えする予定だ。(4日付G1サイトより)