東西南北

 サンパウロ大都市圏では年の明けた先週からぐずついた天気が続いており、水害も発生している。グアルーリョス市では2日、51歳の男性が小川に落ち、溺死する事故が起きた。男性は川沿いの道を歩いており、よろめいて氾濫した川に落ちた。男性は軍警に助け出されたが、そのときから既に意識がなく、病院に運ばれたが、助からなかった。同市では同日、44歳の男性が冠水で車の中に閉じ込められ、すんでのところで市警備隊に助けられる事態も起きた。フランコ・ダ・ロシャでも2日は市内全体の通りが冠水状態になった。年明けから1週間、降水量としては申し分ない雨が降っているが、水害にはくれぐれも気をつけたいところ。
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 昨年12月30日にサンパウロ市南部パレリェイロスの病院で亡くなった3歳の少年への虐待容疑で、親族5人が年末に逮捕された。逮捕されたのは、少年の母親(27)と母方の祖父母、24歳の叔母と20歳で軍人の叔父の5人だ。少年が病院に運びこまれたのは12月28日で、無数の傷や重度の栄養失調状態であるのを見た医師が警察に通報。容疑者らは少年を平手打ちにしたり、ベルトで殴ったりしたことを認めている。少年はエイズに感染していた可能性もあったという。
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 サンパウロ市では元旦からバス代や地下鉄料金が値上げされ話題だが、サンパウロ大都市圏ではカイエイラス、フランシスコ・モラート、フランコ・ダ・ロシャ、マイリポロンでもバス代の値上げが行われた。サンベルナルド・ド・カンポやサントアンドレ、コチア、オザスコ、グアルーリョスでは、今年は値上げの予定はないという。