東西南北

 5日未明、サンパウロ市東部のシダーデ・チラデンテスで、ファンキのパーティの真っ只中で車による追跡劇が起き、6人がはねられる事故が起きた。追跡を受けていた容疑者たちの車(盗難車)とパトカーが猛スピードで次々に走り抜け、両車あわせて6人のファンキの客をはねた。幸い、はねられた被害者は軽傷で済んだ。追跡はファンキ会場から出ても続けられ、700メートルほど離れたところで、逃走していた容疑者2人が軍警が放った弾を受けた。17歳の少年は即死したが、もう1人は病院に運ばれた。11月に市西部のパライゾポリスで起きたファンキ・パーティでの惨事も記憶に新しいのだが。
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 5日、サンパウロ市西部ラッパで、52歳のマリオ・ガウジーノ・ペレイラさんが木によじ登った際に電線に触れ、感電死した。ペレイラさんは清掃夫で、ドミンゴス・ロドリゲス街に植えられたマンゴーの木から実をとろうとして命を落とした。事故の前には少し雨が降っていた。木の持ち主で84歳の男性によると、この木は30年前に植えたもので、誰かが通りがけに実をとっていくことも珍しくないという。
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 6日、サンパウロ市東部タトゥアペの病院で、前日未明に運びこまれて入院していた39歳の路上生活者が亡くなった。男性は全身に2度から3度の火傷を負って運び込まれたが、本人は「寝ていたので、何が起きたかわからない」と答えていたという。警察は防犯カメラの映像から、男性が寝ていた傍で火を起こした後、燃料をかけて爆発を起こした男性を特定したが、7日夕刻になっても身柄拘束には至っていない。