東西南北

 国際的非政府団体「トランスペアレンシー・インターナショナル」が22日に「世界汚職ランキング」を発表したが、ブラジルは前年よりも1ランク下がり、106位となった。同ランキングでは順位が高い国ほど汚職が少ないとされるが、ブラジルは、69位だった2014年以降、毎年ランクを下げている。本来なら、14年にラヴァ・ジャット作戦がはじまっているので、その反省を生かせばランクは上がるはずなのだが、逆に、下がって行くばかりだ。今年の場合は、ボルソナロ大統領長男のフラヴィオ上議への捜査が止められたことなどがマイナス要因とされた。犯罪防止法発効で今後は改善されるか。

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 13日未明にサンパウロ市南部カンポ・グランデにある父親の店でシュラスコなどを楽しんでいたカイッケ・ピエトロ・フェレイラ・ダ・シウヴァ君(4)をひき逃げした容疑者の男性(27)が、21日に逮捕された。容疑者は無免許でフォルクスワーゲン車を運転し、同君の母親の友人の誕生祝中だったタイヤ販売店に突っ込んだ。一緒にいた叔母たちは重軽傷を負い、カイッケ君は壁に挟まれて圧死したが、犯人は猛スピードで逃げた。この時負傷したカイッケ君のいとこの女児(3)はまだ入院中だ。

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 州選手権がはじまると「年が明けた」と感じるブラジルのサッカー界。22日からはサンパウロ州選手権も開幕した。開幕初日は、パルメイラスがイトゥアーノに4―0、サンパウロがアグアサンタに2―0と、いずれも快勝した。この時期はまだ調整段階で、レギュラークラスの出場もゆっくりだ。まずはじっくり体を鍛えて、といったところか。