東西南北

 そろそろサンパウロ市でもカーニバルのブロッコが動き始める時期だ。26日付現地紙によると、サンパウロ市では現在、32の区役所全ての管轄下でブロッコが繰り出すほどの人気になっている。その数は市内全部合わせて796個。2015年には273個だったというから、5年の間で急速に増えた。圧倒的に多いのはセーやピニェイロス地区で、両地区では各々、234と138のブロッコが繰り出す。今や、市の極東や極南といった、市の中心からは離れたところでも、数は少ないながらもブロッコが行進を行うようになっている。雨後の筍のように増えたブロッコが、今後、「伝統文化」として定着するのか気になるところ。

     ◎

 サンパウロ州保安局の発表によれば、2019年の殺人件数は685件と、2018年の723件から5・3%減少したことがわかった。また、犯罪件数の多かった自動車強盗が21%減、自動車窃盗が7・6%減と、こちらでも目覚しく数字が減っている。その一方で、強姦が2・3%増、フェミニシジオ(被害者が女性であるがゆえに起きた殺人)が33・8%増となった点が気になるところ。州の新たな対策が望まれるところだ。

     ◎

 コロンビアで開催中のサッカーの南米五輪予選。ブラジル代表は28日ブラジリア時間の22時30分、ボリビアと対戦。現在2連勝中のブラジルは、仮にこの試合でボリビアに勝つと、自動的に次の決勝リーグに進むことになる。決勝リーグには、ブラジルが所属のBグループ、アルゼンチンなどが所属のAグループから2チームずつが進出する。