東西南北

 14日付現地紙によると、現在、サンパウロ大都市圏の7水系は、2013~15年の水危機以降で、最も潤沢に水がある状態に回復しているという。カンタレイラ水系の水位がマイナスを記録していた2015年には、7水系全ての総貯水量が最大容量のわずか3・8%という危機的な状況にも陥ったが、年々回復を重ねて行った結果、現在の総貯水量は70・9%にまで回復している。水系別に見ても、最大水系のカンタレイラが53%で、残る六つの水系はいずれも80%以上。中には、100%を超えている水系も二つある。この状態が保たれ、水の量を心配しなくて済む日々が続いてくれればよいが。
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 12日、サンパウロ市市議会が、保育園と幼児教育センター(CEI)の対応時間を夜まで延長することを認める法案を承認した。同法案はブルーノ・コーヴァス市長の裁可を待つことになるが、教育関係者からは強い反対の声があがっている。サンパウロ市公教育専門家組合は「具体的な勤務形態が示されていない」「前代未聞のこと」など、強く反発。生後11カ月~3歳の子供を預かる施設の現行の対応時間は朝7時~午後5時。子供の生活や安全面を考えても、夜までの延長には不安が残るが。
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 サッカーのサンパウロ州選手権は、今週末で早くも第6節。今節の目玉は、何と言っても、今日開催されるサンパウロ市モルンビでのサンパウロ対コリンチャンス戦だ。両チームともまだ、5試合戦って2勝と調子が上がっていないが、両チームとも、この伝統カードをものにすることで、浮上のきっかけにしたいはず。試合は19時から開催される。