サンパウロ市カーニバル=今夜からSPグループのパレード=主要エスコーラの見どころは?=マンシャの2年連覇なるか

昨年の聖市カーニバルより(Paulo Pinto/Liga SP)

 今日21日夜から明日22日未明と22日夜~23日未明にかけて、サンパウロ市北部アニェンビのサンボードロモで、サンパウロ市カーニバルのSPグループによるデスフィーレ(パレード)が行われる。この模様はグローボ局で生中継されるが、今年の注目エスコーラのエンレド(テーマ)は次の通り。
 まずは昨年優勝を飾った、サッカー・クラブ、パルメイラスの応援団が運営するエスコーラ、マンシャ・ヴェルデ。ここ数年、パルメイラスは国内屈指の強豪となっているが、それに呼応するかのようにマンシャも急速に成績を伸ばし、一昨年3位、昨年1位と上位入賞を続けている。
 そんなマンシャの今年のエンレドは「父よ許したまえ。彼らは無知だった」で、ゴルゴダの丘で十字架に付けられたイエス・キリストを描いたという。出番は初日の午前2時40分頃だ。
 昨年2位につけたサンパウロFC応援団のエスコーラ、ドラゴンエス・ダ・レアルのエンレドは「微笑みの革命」。これはシェイクスピアの時代から現在に至るまでの喜劇の歴史をたどったものになるという。出番はマンシャの一つ手前で、初日の午前1時25分だ。
 2017、18年に2連覇を成し遂げたアカデミコス・ド・タトゥアペは「私は大地の実り、地面の根。わが心のアチバイア」と題して、サンパウロ州を代表する農業地域で、日本移民や花卉農園で有名なアチバイアを称えたものとなる。出番は初日の午前3時35分だ。
 2010年代に3度の優勝、2度の準優勝を誇る強豪モシダーデ・アレグレのエンレドは「ヤバス復活の歌」で、女性の力を称える。出番は2日目の午前1時45分だ。
 優勝7回、昨年も3位の名門ローザス・デ・オウロのエンレドは「テンポス・モデルノス(モダン・タイムス)」との題で、テクノロジーの進化を描き出して、10年ぶりの優勝を目指す。出番は2日目の大トリで、午前5時となる。
 初日の午前4時40分登場のインペーリオ・デ・カーザ・ヴェルデはレバノン、2日目の午前3時55分登場のウニードス・ダ・ヴィラ・マリアは中国の歴史を描いたエンレドと、異色のテーマで注目されている。
 なお、サンパウロ市カーニバルで史上最多15回の優勝を誇るヴァイヴァイは、昨年の不振により、2部降格となっている。出演は24日午前4時で、1部復活を目指す。