CBF=ファイナンシャルフェアプレー制度の導入を検討=違反チームには降格処分も

 ブラジルサッカー連盟(CBF)は、ファイナンシャルフェアプレー(FFP)に関する規約などを盛り込んだ、国内サッカー界の規約変更案を今月28日にも各チーム代表者による投票にかける予定と、20日付現地紙が報じた。
 詳細はまだ検討中だが、違反したチームには、強制降格、選手補強の禁止措置、大会からの除外などを含む厳しい措置も検討されている。CBFは詳細への明言を避け、今月28日に予定されている、5月開幕の全国選手権ルール会議で各チームに諮る意向だ。
 導入が検討されるFFPは、欧州では既に導入されている。「選手獲得にかかる移籍金や有力選手への高額給与などの支出が、収入を上回ってはならない。金満オーナーのポケットマネーでの補填は不可」というものだ。最近はFFP違反により、マンチェスター・シティ(イングランド)に、2シーズンの国際大会出場禁止処分が科せられた。
 CBFは3カ月おきに各チームから会計報告を提出させ、過剰な支出や給与の支払い遅れなどが起きていないかをチェックする。
 しかしながら、本格的な運用開始は4年後をめどとしており、いきなり罰則とはならない。今年中は、各チームの会計監査は行われるが、罰則適用はなく、指導を受けるだけだ。
 CBFは、負債や収入見通しなどを基にした、チーム財政の健全性ランキングを作成。これによる評価が低いチームは、最悪の場合、強制降格や補強禁止、大会締め出しなどの処分を受ける。