サンパウロ市のカーニバルにガロ!=レシフェより小型で午前中

最後の仕上げを行っている本場レシフェのガロ(Jan Ribeiro/Secult PE – Fundarpe)

 サンパウロ市のカーニバルは、21日からのスペシャルグループのパレード開始で佳境に入ったが、今年は25日のカーニバル当日もいつもと違う趣向が楽しめる。
 今年初の企画は、ペルナンブコ州レシフェで22日未明(午前5時)から行われる「ガロ・ダ・マドルガーダ(未明の雄鶏の意)」と呼ばれるブロッコのパレードが、サンパウロ市内を闊歩するというものだ。
 本場のガロ・ダ・マドルガーダは、150万人が参加した1994年以降、世界一の人出を誇るカーニバルのブロッコとしてギネスブックに記載されている。創設40周年の2018年は230万人が繰り出して記録を更新しており、今年も、高さ28メートル、重さ7トンのガロと共に行進を行う。
 他方、サンパウロ市でのガロ・ダ・マドルガーダは、一番大きなものが高さ4・5メートル、それ以外の3体は高さ3・5メートルだから、本場のガロよりかなり小型だ。また、出発時間も、本場が午前5時なのに対し、午前9時からと、現地事情に即したものとなっており、イビラプエラのオベリスクに近い、ペドロ・アウヴァレス・カブラル大通りでパレードを行う。
 2年越しの交渉の末に実現するサンパウロ市版のガロ・ダ・マドルガーダは、初年度から、スコール、ノヴェリス、Ball、Booking.com、ピトゥーの5社の後援を得ており、音楽家や企画製作担当者、輸送担当者ら、約500人が携わっている。関係者の数は、約100万人が繰り出すアカデミコス・ド・バイショ・アウグスタの650人に次ぐ規模だ。
 パレードには、音響設備を兼ねるトリオ・エレトリコと呼ばれる車が2台参加。本場からは公式ヴォーカルのグスターヴォ・トラヴァッソス、25年以上参加している歌手のアンドレ・リオ、フレヴォのダンサーに、マラカトゥのグループも参加する。
 ガロ・ダ・マドルガーダはこれまでも、アマゾナス州マナウスやアラゴアス州マセイオー、リオ市、ブラジリアなどの諸市及びペルーで、より小型のガロを使ったパレードを行っている。