リオ州=週末の豪雨で4人が死亡=1日で月間降水量超す所も

2日朝も冠水状態が続くメスキッタ市(2日付G1サイトの記事の一部)

 2月29日から降り始めた豪雨で、リオ州では4人の死者が出たが、2日も強い雨が降る可能性があり、当局が警戒を呼びかけていると2日付現地紙、サイトが報じた。
 ブラジル中西部から南東部に向かう湿った大気は、2月28日にサンパウロ州海岸部などに被害をもたらした後、リオ州に豪雨をもたらした。同州では、洪水や冠水、倒木だけでなく、4人の死者も出している。
 リオ市では、1日夜までに16のコミュニティで大雨警戒警報が30回鳴らされた。また、1日午前0時20分からは5段階評価で2番目に重い4段階の警戒状態に入っており、市役所は、約束は先送りし、安全な場所に留まる事や、本当に必要な場合以外は危険区域を避けて移動する事を勧めている。
 リオ市の対応センター(COR)では、2日午前5時までに、洪水や濁流、倒木による通報を148件受けた。また、同市防災局は、家屋倒壊やその危険を知らせる通報184件、土砂崩れ79件、塀や壁のひび割れや浸水31件など、計349件の通報を受けた。市内21か所では2日朝も冠水状態が続いている。
 市防災局への通報は降雨量が多かった西部が中心で、レアレンゴの62回をはじめ、タクアラ36回、カンポ・グランデ31回、バングー17回、デオドロ14回となっている。
 また、リオ市内で土曜日以降の累積雨量が最も多いのはパドレ・ミゲルの220・2ミリで、以下、サンタクルス205・2ミリ、レアレンゴ191・0ミリ、バングー182・6ミリ、アウト・ダ・ボア・ヴィスタ181・8ミリ、アンシエッタ171・2ミリなどが平均月間降水量を超えた。近郊でも、イタグアイ295・8ミリ、リオ・ボニート209・8ミリ、ケイマードス172・6ミリなどで、月間降水量を超えている。
 なお、2日までの死者は、リオ市西部での家屋倒壊と感電で各1人、北部では溺死で1人、バイシャーダ・フルミネンセのメスキッタ市での土砂崩れで1人の計4人となっている。
 2日は、泥水がなだれ込んだりして校舎が使えなくなった州立校42校が休校となった。また、バイシャーダ・フルミネンセのノヴァ・イグアス市でも、市立校11校を1日、3校を午前中、休校とした。なお、リオ市内の交通機関は2日朝は通常通り運行している。