大耳小耳

 徳力啓三著『知っておきたい日本の歴史』の30ページには、《「ニッポン」と「ニホン」のどちらが正しい発音でしょうか》という気になる一文があった。答えは《どちらでも良い》だが、その名前の変化の経緯が興味深い。いわく《古くは「ニッポン」だったのが、短く「ニホン」と発音するようになった》とか。のちに《中国で「ジッポン」と言う発音も行われていたのを、西洋人が聞き、「ジパング」に》。それが西洋的に訛って「ジャパン」になったそう。つまり、日本カントリークラブの「ニッポン」は、いにしえからの発音を残す貴重なブラジルの施設といえそうだ。