東西南北

 米国滞在中のボルソナロ大統領は9日、マイアミでのイベントで、「2018年の大統領選は本当なら一次投票で当選していた」と語った。ここでは、予算案をめぐっての連邦議会に対する不満も語られたが、15日の反議会、最高裁デモをよほど煽りたいのか、「18年の選挙では不正があった。証拠ならある。こんなことでは22年に左翼に政権が戻ってしまう」と語った。だが、証拠を示していない上に、10日に選挙高裁のローザ・ウェベル長官から、「そのような事実は存在しない」と反論された。もっとも9日は、今世紀最大の株の暴落を記録したばかり。もっと他に、国民に言うべきことがあるのでは。
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 昨年の3月13日に、退学になった少年を中心とする2人組が授業中に武装して侵入し、生徒5人と教職員2人の命を奪う事件が起きた、サンパウロ大都市圏スザノの州立ラウル・ブラジル校。全国をショックに陥れた惨劇からほぼ1年が経つが、5カ月かけたリフォームがほぼ完成し、4月から授業を再開するという。この改築で校門や食堂、トイレが新しくなり、制服も一新される。子供たちの心に深い傷を残した事件だけに、新たな気持ちで臨んでほしい。
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 11日のサッカーのリベルタドーレス杯で、サンパウロFCは本拠地モルンビで、グループ・リーグ第2戦の対LDUキト(エクアドル)戦を行う。前節は他のブラジル勢6チームが全て初戦で勝利を収めたのに、1チームだけ敗戦。8日のサンパウロ州選手権では伏兵に敗戦など、ムードの悪いサンパウロ。勝って気分を切り替えたいところ。