《ブラジル》各地で進むマスク使用義務化=バイーア州サルバドール市でも23日から

マスクを着ける市民

 ブラジル北東部バイーア州の州都サルバドール市では、23日に、公共交通機関内や勤務中のマスクの使用を義務付ける条例が発効した。
 マスクの使用は新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するためにサルバドール市が打ち出した策の一つで、感染者増加のペースを少しでも緩やかなものとし、患者数が医療機関の受け入れ能力を上回らないようにすることが目的だ。
 この条例は、市内にある連邦政府管轄機関の敷地内(空軍基地、連邦大学、空港、連邦警察その他)でも有効だ。
 使用するマスクは、使い捨てタイプでも、洗って使える布製でも構わない。マスクの着用は国際保健機関(WHO)の呼びかけや保健医療の専門家の意見に従ったものだ。WHOなどは、市民が外出する際に感染予防用具としてマスクを使用することを勧めている。

 サルバドール市当局は23日から26日にかけて、バスに乗る時のマスク使用は義務であることを呼びかける。同市では地下鉄の駅やバスターミナルでも、音声テープなども使ってマスクの使用義務化を呼びかける意向で、バスの車内にもマスク使用の義務化を告げる紙が貼られる。
 週明けの27日からは、バスの車内でマスクをしていないと、強制的にバスから降ろされる。
 また、コロナ対策で活動が停止されている場所以外は、全ての就労環境下で、マスク使用が義務づけられる。これは公共の役所でも同様だ。
 労働者には職場で使うマスクを入手する義務はなく、使用者(雇用主)が用意する義務を負う。また、顧客もマスクをする義務がある。市役所側は、露天商なども、商業活動中にマスクを使用しなけらばならないと強調している。
 同市では、市役所の職員には2枚ずつ、マスクを配布する意向だ。各職員はマスクを受け取った時点で、常にそれを使用する義務が生じる。
 マスクの使用が義務化された自治体は、リオ市やニテロイ市、ベロ・オリゾンテ市など、数十市に及んでいる。(22日付G1サイトより)