《ブラジル》医療品輸出禁止令が裁可される=医療用マスク、手袋などが対象に

世界中で医療用品が不足している(参考画像・Marcello Casal Jr./Ag. Brasil)

 【既報関連】ブラジルのボルソナロ大統領は24日、医療・衛生用品の国外輸出を禁じる法令(13993号/2020)を裁可後、同日付連邦官報に掲載した。24日付現地各サイトが報じた。

 同法案は3月31日に議会で承認されていた。
 医療・衛生用品の輸出は、「公共医療における緊急事態宣言」が有効な期間中、禁止される。対象は、人工呼吸器、医療用ベッド、医療用のモニター類、防護用具(EPI)などだ。
 EPIには、医療用ゴム手袋、防水エプロン、ゴーグル、サージカルマスク、フェイスガードなどが含まれる。
 「公共医療における緊急事態宣言(Estado de emergencia em Saude Publica)」は2月にブラジル保健省が出したもので、3月にブラジル連邦政府が出し、議会も承認した、非常事態宣言(Calamidade Publica)とは異なる。
 連邦政府は必要に応じて、条文に記載されている輸出禁止品目を増やすことが出来る。また、国民への医療対応に損失が出ない場合は、特定の品目を輸入禁止品目から外すことも出来る。