東亜食品公司がメッセージ=感染防止を徹底し営業継続

東亜食品公司

 新型コロナウイルス感染症により店主が亡くなった、サンパウロ市のリベルダーデ日本広場にある食材店「東亜食品公司」が4月8日付けで次のメッセージを発表した。
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 私たち親愛なる創設者のChang・Wu・Chenが4月3日(金)に亡くなったことについて、ご心配とご迷惑をおかけしまして、お詫び申し上げます。
 死亡後に囁かれております、彼の噂についてお答えします。
 彼は、バイアへの旅行の際、新型コロナウイルスに罹ったことを明らかにしました。また、彼は旅行から戻ると当店のスタッフと接触せずに自宅に直行し、自身で隔離を行いました。その後、症状が悪化し入院、死亡しました。
 私たち「東亜食品公司」は、クアレンテーナ(検疫)開始からお客様とスタッフの健康を第一に考え、業務対応スタッフを通常より減らし、コロナウイルス感染拡大防止に伴ったマスク、アルコールでの消毒などの衛生基準を守り営業しています。
 私たちは彼の死で、計り知れない痛みを経験しており、非常に残念な思いです。
 応援と安らぎのメッセージをお送りいただいた皆様に心より感謝します。

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 27日午後、リベルダーデ日本広場の東和食品公司に行くと、店員すべてが新型コロナ感染防止対策を徹底していた。マスク、ビニール手袋に加えて、透明のプラスチック製のゴーグルまで着用していた。店主が新型コロナで亡くなったことによる客の評判を気にしてか、店全体が厳戒体制という雰囲気。あそこまで徹底している店は少ないので、客も安心して買い物できるのでは?
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 東和食品公司は、アジア料理の材料や調味料を中心に販売しているスーパーマーケット。中華料理の材料はもちろん、タイ料理やベトナム料理、韓国料理の調味料なども揃えている。中華料理で一般的に使われる山椒から、中華ちまき(味付けしたもち米と肉を竹の皮といぐさで巻き、蒸し上げる料理)用の竹の葉など珍しいものも売られている。アジア料理を作る際は材料調達に行ってみてはいかが。