《ブラジル》彫像類もマスクを着用?=コロナ対策としての市民啓蒙

バーラ・ダ・チジュッカのターミナルで手を消毒する利用客(Marcos de Paula/Prefeitura do Rio)

 【既報関連】新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため、全国各地で、マスクの着用を義務化または奨励するようになったが、着用の効果や必要を示し、市民を啓蒙する意味で、彫像類にもマスクをかけさせる自治体が出ている。
 端的な例は、23日から着用が義務化されたリオ市だ。同市では高速バス(BRT)のターミナルでマスクの無料配布も行ったが、利用客の多くは、着用義務化に備え、既製品や手製のマスクを用意していたという。

マスクを着けたマラカナン・スタジアム前の彫像(Divulgação/Prefeitura do Rio)

 アウヴォラーダのバスターミナルに配置された市職員は、5千枚のマスクとマスクの使い方などを説明したパンフレットを手に、市民達に着用を呼びかけた。ターミナル内の通路には、乗客が手を消毒するための液体石鹼やゲル状のアルコールも用意され、バスに乗り込む前に手を石鹸やアルコールを使う乗客の姿も数多く見られた。
 同市では、中を通ると消毒液が吹きつけられるトンネルも用意された他、市内各所にある彫像にもマスクを着け、感染予防への協力を呼びかけた。(23日付G1サイトより)