《ブラジル》作詞家のアウジール・ブランキ死去=コロナに感染して犠牲に

 ブラジルを代表する作詞家の一人、アウジール・ブランキが4日、リオ市北部の病院で新型コロナウイルスにより死去した。73歳だった。
 1946年にリオで生まれたアウジールは当初は精神科医だったが、73年に医師をやめ、並行して行っていた作詞家としての道を選んだ。
 その矢先、当時、新進気鋭だった自作自演歌手のジョアン・ボスコと出会い、彼の作詞家として「バラ・コン・バラ」などのヒットを放つが、その中の一つ、「酔っ払いと綱渡り芸人」は、国民的女性歌手だったエリス・レジーナの代表曲の一つになるほど大ヒットした。
 この他、クララ・ヌーネスの「ナッソン」やロウパ・ノーヴァの「ア・ヴィアージェム」などのヒットで知られ、この他にもエドゥ・ロボやパウリーニョ・ダ・ヴィオラなどの作詞を手がけている。
 この他、10冊を超える著作も出している。
 アウジールは4月10日に尿路感染でレブロンの病院に入院したが、肺炎を併発。5日後にペドロ・エルネスト大学病院に移された。集中治療室には転院前から入っていたが、次第にコロナウイルス感染が疑われるようになり、検査の結果、感染が確認されていた。