7月予定のイベント中止延期へ=ブラジレロン、こどものその

昨年開催した第36回こどもの園フェスティバルの様子

昨年開催した第36回こどもの園フェスティバルの様子

 社会福祉法人こどものその(小田セルジオ会長)が7月18日、19日の2日間で開催を予定していた「第37回こどものその祭り」の開催中止と、ブラジル歌謡協会(ABRAC、西森明美会長)が7月23~25日に予定していた「第35回ブラジル選抜歌謡大会(Brasileirão)」を10月9~11日に延期を検討中とニッパキ紙14日付が報じている。
 こどものその祭りは同団体の収入源として重要なイベントだ。この祭り以外の多数の行事も中止になっており、同団体の財政は危機的状況にあるという。小田会長は「現在、別の方法による資金源確保を模索しています。」と語る。
 同団体では現在金銭的支援や物資(食料や衛生用品)による支援を募っている。詳細は同団体サイトで確認できる(http://www.kodomonosono.org.br)。
 「皆が楽しく歌えるよう命を守ることが重要です」――延期について西森ABRAC会長が述べ、「検討中の10月の日程も、実際に開催できるかこれから判断します」と説明している。
 第35回大会はカラオケ中央連盟と共催し、アルジャー市の日本カントリークラブで開催を予定しており「出場者や組合、地域の人々の健康と安全を考慮」して延期の決定が下された。
 同大会は昨年、3日間で700人を超える人々が自慢の歌声を披露しており歌謡大会としてはブラジル国内最大級といわれている。

昨年クリチーバ市で開かれた第34回歌謡大会

昨年クリチーバ市で開かれた第34回歌謡大会

□大耳小耳□関連コラム
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□昨年のブラジル選抜歌謡大会はパラナ州クリチーバ市で開催され、およそ9州もの地域から700人を超える老若男女が日本語の楽曲を熱唱し、歌声を披露した。NHKでも報じられるほど注目されており、第35回大会の会場である日本カントリークラブは、今年で設立60周年を迎える。クラブの節目として開催に意欲的であっただけに、やはり本年度中に開催したいところだ。