リオで違法公道レース取り締まり=ポルシェ911など高級車22台押収

4月のレースで起きた事故の現場(28日付G1サイトの記事の一部)

 連邦道路警察とリオ州市警が28日、高級車による違法自動車レースを摘発する「パーティー・イズ・オーバー作戦」を実施したと同日付現地サイトが報じた。
 24件の家宅捜索令状を手にした警官は、国内には9台しかなく時価200万レアルのポルシェ911GT3RSなどの高級車22台を押収した。
 捜査の対象となったのは、「ラッシャ」と呼ばれる公道レースを行っていたグループ。リオ市南部のバーラ・ダ・チジュッカ区で自動車販売店を営んでいる企業家と弁護士の2人は、銃の不法所持で現行犯逮捕された。
 捜査の対象には、レース車を改造する修理工場「通称ツナージェン」も含まれ、市警に連行された経営者達が事情聴取を受けた。車の改造には、エンジンの出力を上げたり、外装を替えたりする作業が含まれる。

 今回の摘発捜査は、4月26日に国道40号線で起きた事故がきっかけで始まった。その事故は、26台によるレースの最中に1台が転倒したもの。事故車の運転手は免許を持っていなかったため、現場から逃走。事故を起こした車も警察が来る前にグループが撤去した。
 だが、連邦道路警察はグループがSNSに上げた映像を解析し、同日午前9時にリオ市南部のガソリンスタンドに集まったグループが、ペトロポリス市に向かう最中に高速で危険な運転を繰り返してレースを行った事や参加した車などを突き止めていた。
 連邦警察によると、逮捕者の一人は賭博師の息子の共同経営者で、他の犯罪に関与した容疑での逮捕歴があるという。